精神科医を志し、勤務医として約20年の大半の期間、児童の精神科医療に従事してまいりました。この間、2000人以上の子どもたちやご家族と出会い、さまざまな相談にのってまいりました。すべての子どもたちに輝く個性があり、暮らしている環境も千差万別でした。その経験の中で、単に「病気を治す」「障碍(しょうがい)を克服する」といった視点ではなく、家庭環境や園・学校の様子もふまえたうえで、発達の特性を最大限に活かして楽しく生活するお手伝いができるよう、微力ながらできる限りの努力をしてまいりました。
児童専門施設での臨床は、多くの子どもたちの成長を見守ることができ、私の専門性を高めるうえでたいへん良い経験になりました。一方で、子どもから大人まで一貫して支援できる施設が少ないことや、発達(自閉症やADHD他)・不登校・うつ病・心身症などをトータルに診られる医療機関がほとんどないことを痛感していました。
2010年に「ファミリーメンタルクリニック」を開院してからは、子どもからお年寄りまで幅広い年齢の方々が、心療内科・精神科全般にわたり、安心して受診できるクリニックを目指しております。
心の家庭医として、地域の皆様のお役に立てるように尽力いたします。お気軽にご相談ください。
1968年 | 名古屋市生まれ。 |
1992年 | 名古屋大学医学部卒業。 東海中央病院(岐阜県各務原市)で研修。心療内科で心身症を専門に学ぶと同時に、内科・小児科・救急などの 一般医療を研修。 |
1994年 | 名古屋大学病院 精神科・親と子どもの心療部、京ヶ峰岡田病院などで、児童期から老年期まで幅広く、精神科の入院・外来治療に従事する。 |
2001年 | 豊田市こども発達センター 児童精神科で、地域に根ざした発達障害の支援を行う。外来診療をはじめ、地域の幼稚園・保育園・学校への巡回支援や講演活動も積極的に行う。 自閉症の子どもたちが従来の研究よりも多く社会で暮らしていること(全人口の1.8%)を発表した。専門学術雑誌に英語論文が掲載され、医学博士を取得。 |
2010年 | ファミリーメンタルクリニック 開業 |
医学博士
精神保健指定医
子どものこころ専門医
日本精神神経学会 専門医 指導医
■「子どもの発達と情緒の障害——事例からみる現代児童精神医学の臨床」
本城秀次 監修 野邑健二・金子一史・吉川徹 編 岩崎学術出版
■「よくわかる子どもの精神保健」本城秀次 編 ミネルヴァ書房
■「アスペルガー症候群と高機能自閉症の理解とサポート」杉山登志郎 編著 学習研究社
■「子どものメンタルヘルス対応マニュアル」ひとなる書房
■「児童・青年期の精神障害治療ガイドライン」星和書店
■「可能性ある子どもたちの医学と心理学」杉山登志郎・石川道子 編著 ブレーン出版
■「学習障害」杉山登志郎・石川道子 編著 ブレーン出版
他多数